2013年06月24日

「富士山」と商標登録

「富士山」が「三保松原」を構成資産として含んだかたちで世界文化遺産として登録されました。
静岡県民として、静岡市民として大変うれしく思っております。

「富士山」と商標登録について解説したいと思います。

(1)「富士山」のような山の名称を商品に付けても問題になることはないかという質問を受けることがあります。答えは「ノー」で、他人の商標権の侵害に当たることがあります。
「富士山」は商標登録される場合があるのです。「富士山」は第30類 「食品香料、茶、香辛料等」、第29類「食肉、食用魚介類、肉製品、加工水産物等」、第30類「米、食用粉類等」、第24類「織物、不織布等」、第26類「テープ、リボン等」、第9類「コンピュータプログラム、電気通信機械器具等」などについて複数の商標登録が認められています。
従って、「富士山」を商品・役務に使用すると他人の商標権を侵害するおそれがあります。

(2)商標法第3条第1項第3号には、「その商品」の「産地、販売地等」は商標登録が認められないことが規定されています。ここで注意しなくてはならないのは「その商品」です。つまり、出願書類に記載する「指定商品」が「富士山」を産地や販売地としそうなものである場合は商標登録が認められないことになります。この判断は専門家でもかなり難しいものですが、上記した商標登録のうち、第9類「コンピュータプログラム、電気通信機械器具等」を指定商品とした商標登録を例にすれば解りやすいと思います。どう考えても「富士山」は「コンピュータプログラム、電気通信機械器具」の産地や販売地ではないので、商標登録が認められたと判断されます。

(3)「富士山」の世界文化遺産登録によって、「富士山」に関連する商標について色々な動きがあると思われます。「富士山」を自社の商品・役務に使用して他人の商標権を侵害してしまうトラブルを未然に防止するためにも専門家に相談することが賢明です。


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