2004年07月27日

サービスマーク(役務商標)登録の存続期間更新について

≪商標の更新登録の手続について≫
 商標権の存続期間は、登録日から10年間で終了する。商標権を維持するためには、10年ごとに更新登録を行う必要がある。 原則として、更新登録の手続は、商標権の存続期間の満了前6ヶ月から満了の日まで、又は、満了の日後6ヶ月以内にしなければならない。なお、後者の場合、登録料に加え同額の割増登録料が必要となる。


≪サービスマーク(役務商標)登録の存続期間更新について≫

1.サービスマークとは?
 サービスマークとは、広告、金融、建設、通信、教育、娯楽、情報、宿泊、飲食等のサービス業者が、自己のサービスに使用するマーク(文字、図形、記号)を言い、他人のサービスと区別するために使用するものである。サービスマークには例えば貨物自動車による輸送に使用されている「クロネコの図形」がある。
 商標にはサービスマークの他、家電品、菓子、文房具等のように商品に使用する商品商標があり、商品 商標には例えばCDプレーヤに使用されている「SONY」が該当する。サービスマークが形のないサービスに使用するものであるのに対し、商品商標は形のある商品に使用するものである。

2.平成4年に導入されたサービスマーク登録制度
 サービスマークは商標の1つなので特許庁に商標登録出願をして、審査にパスすれば商標登録を受けることができる。このサービスマーク登録制度は平成4年4月1日から導入された。ただし、これより前に商取引において多くのサービスマークが使用されていた実状を考慮して平成4年4月1日から同年9月30日までの6ヶ月間になされた出願については次のような特別な措置がとられた。

 【1】同日出願の取り扱い
 6ヶ月間になされた出願は、出願の前後を問わずに、全て同日出願として扱う。

 【2】既に使用しているサービスマークの優先登録
 6ヶ月間に、抵触するサービスマーク出願が競合した場合には、出願の前後を問わずに、既使用の「主張と証明がある」サービスマークを未使用のものより優先して登録する。既使用を主張する場合は、「特例出願」をする必要がある。

 【3】既に使用しているサービスマークの重複登録
 6ヶ月間に、既使用のサービスマークについての「特例出願」が競合した場合は、いずれも重複登録する。重複登録である旨は商標公報、商標原簿に記載されている。

 【4】使用していないサービスマークの登録
 6ヶ月間に、未使用のサービスマークの出願(特例出願でない通常出願)が競合した場合には特許庁から協議指令が出され、協議で定められた出願が登録される。協議が不調の場合はくじ引きによって決定された出願が登録される。


3.登録されたサービスマークの更新
 【1】サービスマーク登録の更新
 サービスマークは10年の存続期間を有しているが、今後もサービスマークの使用を希望する場合には更新登録を行うことが必要である。
 サービスマークの更新手続は、2.【3】で説明した重複登録の場合と、そうでない場合とでは手続が異なる。

 【2】重複登録ではない場合の更新手続
 重複登録ではない場合には更新登録の申請により10年分の更新登録料を納付することにより更新登録がなされる。

 【3】 重複登録の場合の更新手続
 重複登録の場合には更新登録の出願を行う必要があり、当該出願が次の拒絶理由に該当する場合には拒絶理由通知が出される。

  (1)当該出願に係る登録商標(マーク)が、他の重複登録商標に係る商標権者等の業務に係る役務(サービス)と混同を生じるおそれがあるとき

  (2)更新登録出願人が当該商標権者でないとき

 上記(1)を理由とする拒絶理由通知を受けたときは、意見書と共に「更新登録出願に係る登録商標(マーク)の使用に関する資料及び当該商標(マーク)の周知性に関する資料の提出を行って反論することができる。

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